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その「頂く」「下さい」「致します」は間違い? 漢字とひらがなの正しい使い分け 【敬語・文法】

頂く」「下さる」「致します」を漢字で書く人は多いですが、漢字にすると文法的に間違いとなる場合があります。

本動詞補助動詞という文法について解説します。正しく使い分けられるようになりましょう!

文法「本動詞」「補助動詞」について

日本語の動詞は、「本動詞」と「補助動詞」の二種類に分けられます。

・「本動詞」:本来の意味をもつ動詞で、単独で使います

・「補助動詞」:単独では本来の意味はなく、他の動詞とセットで使います

これが「頂く」などを漢字にしてはいけない理由とどう関係するのか、説明します!

動詞の種類によって漢字かひらがなか異なる

声に出して話すときは、本動詞と補助動詞を区別する必要はもちろんありません。

ですが、文字にして書くときは、この文法を理解する必要があります。

・「本動詞」の場合、基本的には漢字で書きます。(平仮名でも問題はありませんが、厳密には漢字で書くべき)

・「補助動詞」の場合、ひらがなで書かなければなりません。(漢字は誤り)

そんなこと初耳! 意識したことない! という方もいるかもしれませんが、次の例はどうでしょう。

たとえば、「家に来る」「公園に行く」は自然に読めると思います。

これらは本動詞ですので、漢字で書いても平仮名で書いてもよいです。

一方、「寒くなって行く」「暑くなって来る」には違和感がありますよね。

この "いく" と "くる" は本当に移動している訳ではなく、状態の変化を表す「補助動詞」なのです。

よって平仮名で書かなければなりません。(正しくは「寒くなっていく」「暑くなってくる」)

このように、

本来の言葉の意味のまま使われるのが本動詞、派生して本来の意味とは少し異なるのが補助動詞

ということです。

本動詞と補助動詞の判別方法

判別の仕方として、「補助動詞」の場合、その前の文節の終わりが「て」「で」であることが多いです。

動詞の直前が「て」「で」であっても、その動詞が必ず補助動詞である、ということではないので注意してください。

たとえば、

・「箱を開けて見る」(開けて中身を見る)

・「箱を開けてみる」 (試しに開ける)

は両方とも正しい日本語ですが意味は変わりますよね。

このように、「本動詞」と「補助動詞」は意味もはたらきも異なります。

それでは「頂く」「下さる」「致します」についても、早速 見ていきましょう!

「頂く」と「いただく」

"いただく" は「もらう」「食べる」「飲む」の謙譲語です。

「お土産を頂く」などの場合、「貰う」という意味の 本動詞 なので、漢字です。

一方、「教えていただく」「お休みさせていただく」の「いただく」は、同じ「もらう」ですが補助動詞なので、ひらがなです。

実際に物を受け取ったら本動詞で「頂く」「貰う」、物ではなく動作や状態などの恩恵を受けたら補助動詞で「いただく」「もらう」と区別しましょう!

なお、「美味しく頂きました」の場合も、「食べる」「飲む」という意味の 本動詞 なので、漢字となります。

「下さい」と「ください」

"くださる" は「与える」「くれる」の尊敬語です。

たとえば、「食べ物を下さい」の場合は本動詞、「お食べください」の場合は補助動詞です。

表現は似ていますが、意味も文法も変わってくる例ですね。

最初は初耳と感じた方も、だんだんと慣れてきたのではないでしょうか!

「致します」と「いたします」

"いたす" は一般的に「する」の謙譲語として用いられます。

「私が致します」「そんなことは致しません」などは本動詞なので、漢字で問題ありません。

しかし、非常によく間違えられがちな表現ですが、「お願いいたします」「お電話いたします」の場合は正確には漢字にしてはいけません

これは、「お願いする」「電話する」の "する" は、本来の「する」という意味 (英語の"do")とは離れており、「お願いする」「電話する」で一つの動詞と捉えるからです。

区別の仕方として、補助動詞の場合は「お願い "を" する」「電話 "を" する」のように目的語のように助詞「を」を入れられます。

補助動詞の場合は、例のとおり「いたします」とひらがなで書きます。「お願い致します」は間違いです!

まとめ

本動詞補助動詞の区別は、日本語が難しいとされる理由の一つですね。

私はまだ大学生ですが、教授とのメールやバイト先の社員とのLINEの際にも、このような間違いをよく目にします。

間違えていても「変換ミスかも」と思ってしまいますし、意味さえ通じればわざわざ指摘する人は少ないからでしょうか。

という訳で、「本動詞」と「補助動詞」の文法は、日常生活には不必要な知識かもしれませんが、知っていて損ではありません。

以上、本動詞と補助動詞の知識、漢字とひらがなと正しい使い分け、でした!

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