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JUJU『かわいそうだよね』のMVと歌詞の意味の解釈と考察【平井堅 書き下ろし 吉田羊 デュエット】

JUJUの2018年2月21日リリースのアルバム『I』の収録曲、『かわいそうだよね (with HITSUJI)』のミュージックビデオが公開されました。「かわいそうだよね」という曲名と平井堅の書き下ろしの歌詞が印象的で話題となっています。女性の「泥臭い、心の嗚咽」を表したバラードの歌詞の解釈と考察です。

(本記事では敬称を略しています)

曲の情報

2018年2月21日、JUJUの7枚目のオリジナルアルバム、『I』が発売されました。

『かわいそうだよね (with HITSUJI)』は3曲目に収録されています。

歌詞と音楽は平井堅がプロデュースしており、楽曲提供は人生初とのことです。

平井堅は曲について以下のようにコメントしています。

「美しい、切ないJUJUナンバーは既に沢山あるので、今までの彼女に無い、泥臭い、心の嗚咽の様な曲を目指したつもりです。」


タイトルの『HITSUJI』とは女優の吉田羊のことで、JUJUと共にデュエットしており、MVにも登場されています。

ラストのサビでの二人のハモりは、鳥肌が立つほど素晴らしいです。

2月27日、YouTubeにMV公開

2018年2月27日、YouTubeの『JUJU Official YouTube Channel』にて、『かわいそうだよね (with HITSUJI)』のミュージックビデオが公開されました。

曲をまだ聴いていない人、MVを見ていない人はぜひ一度ご覧ください。



JUJUと吉田羊の二人だけでなく、小さな女の子とウサギのぬいぐるみが印象的なMVです。

最初に音楽だけ聴いた時も衝撃を受けましたが、映像を見て、改めて心が揺さぶられました。

印象的な歌詞の感想と考察

はじめに、吉田羊のこの曲へのコメントを紹介します。

言っておきますが、人ごとだと思って聴いてたら、ヤケドしますよ笑。


心に刺さる言葉。

それでは、歌詞の印象的な箇所を一部引用して、私の感想と考察を書きます。

「かわいそう」な他人と、そうでない自分

「あの子ってかわいそうだよね」 いつも陰で笑っていた
くだらない服 くだらない話 くだらない笑顔
「ああはなりたくないね」と話してた

「あの子ってかわいそうだよね」 いつも馬鹿にして見ていた
平凡な夢 平凡な爪 平凡な恋人
どこにでもあるものなど欲しくなかった
選ばれた女であるためには 孤独さえ愛した


冒頭から負の感情があふれるインパクトのある歌詞です。

曲名の『かわいそうだよね』というフレーズも登場しています。

「下らない」は「友人と下らない話をした」「あいつは下らない人間だ」のような言い方はしますが、「笑顔」というプラスイメージの言葉とセットで用いることは珍しいです。

さらに、それらを指して「ああはなりなくない」と軽蔑しており、かなり否定的な気持ちが見えます。

「あの子」は特定の人を指しているのではなく、周りにいる人みんなが平凡でつまらないと感じているのでしょう。

仕事・容姿・恋愛など、どれも完璧な人なんていません。

それでも、平凡ではなく高い理想を求めて、他人を批判することで自分の方が優位だと思いたいのです。

もしかしたら "あたし" は、特別なネイルや服装をして、自慢の彼氏もいたのかもしれません。

そうして自分は特別だと思い込んで他人を見下してばかりいると、周りの人は次第に離れていきます。

いずれ独りになっても、それは「平凡にならないために」自分を愛した、自分の選んだ道なのです。

そして本当に「かわいそう」なのは自分と気づく

だけど クローゼットの中には2年前のワンピース
あたしにしか出来ないことなど 何ひとつなかった
からっぽなのは誰でもなく この無様なあたし
かわいそうなのは あの子じゃなく ああ あたしだった


あの子はあの子なりに頑張って、充実した生活を送っている。

一方の "あたし" は、特別な女を演じようと外面ばかり意識し、肝心の内面は人を批判してばかりで伴っていない。

「選ばれた女」になるために購入したワンピースが入ったクローゼットと対照的に、実際の "あたし" の中身は空っぽであることに気づきます。

他人への悪口がブーメランのように自分に返ってくる。

『かわいそうだよね』という言葉の対象が"あたし"へと移動する情けない喪失感が、メロディーの悲哀さとあいまって、非常に心を打たれます。

過去の"あたし"と葛藤する

「あの子ってかわいそうだよね」 鏡の中で呟いてた
正しい嘘 正しい過去 正しい強がり
どこにでもある道だけ 避けて歩いた
あの頃のあたしがあたしを見て 何を思うだろう


「くだらない」「平凡だ」「かわいそうだ」という言葉は、跳ね返る。

それでも、"あたし" 自身を特別だと思い、自分を愛してきたことは、間違っていなかった。

平凡になりたくなかった自分と、平凡である自分。

"あたし" (I) の "愛" と "哀"

あたしの心の中には こぼれ落ちたあなた
あたしにしか出来ないことなど 何ひとつなかった
越えられない夜にひとりきり 床のホコリを見てた
かわいそうなのは あの子じゃなく ああ あたしだった

あたしって かわいそうだよね


「こぼれ落ちた」と「床」、「ホコリ」と「誇り」が対応する、印象的な歌詞ですね。

まず、歌詞中の「こぼれ落ちたあなた」について、「別れた彼氏」と「過去の"あたし"」の二通りの解釈ができます。

・平凡ではない自慢の彼氏と別れ、独りきりの夜を過ごしていた。

・唯一の支えであった、過去の "あたし" の誇りは無くなった。

個人的には、後述していますが、"あたし"( " I " )自身である説が濃厚だと思っています。

"愛"していた自分は、床のホコリのように「みじめ」で「無様」な存在になってしまう。そんな不器用な自分を嘆いています。

最終的には、「あたしってかわいそうだよね」とこぼす、無気力さが感じられます。

ピアノと歌が途切れるように終わるラストは、この"あたし" の" 哀 "をよく表現しています。

MVのぬいぐるみについて

ミュージックビデオの映像についても考察してみます。

MVでは、JUJUと吉田羊とは別に、小学生くらいの女の子とウサギのぬいぐるみが登場します。



最初、女の子はウサギのぬいぐるみを貰って喜びます。

ぬいぐるみを貰うシーンの歌詞は「どこにでもあるものなど 欲しくなかった」で、ぬいぐるみを抱きしめるシーンは「孤独さえ愛した」、そして「かわいそうなのは あたしだった」の所でイスにぽつんと座るぬいぐるみが映ります。

ぬいぐるみは「平凡ではない特別な物」であり、「愛した」対象、つまり(過去の)「"あたし"自身」を象徴しているのでしょう。

そして後半、女の子はウサギのぬいぐるみだけを目立つ場所に置いたり可愛がったりして、他のぬいぐるみは箱に放置したまま。ここのシーンの歌詞は「正しい嘘 正しい過去 正しい強がり」となっています。

ここから、他のぬいぐるみは周囲の人を象徴している、と想像できます。

他人には目もくれず、特別な "あたし" だけを" 愛 "して生きてきたのです。

最終的には、その「ホコリ」は地に落ち、 "あたし" も平凡なおもちゃ箱へと入り、ゴミと一緒に捨てられていく。 "愛" から "哀" に変わる様子です。

ゴミの山に他のぬいぐるみの姿は見えないため、本当に「かわいそう」なのは "あたし" だけだった、と強調しています。

MVを改めて観て、「こぼれ落ちたあなた」は "あたし" 自身の説を私は推したいです。

おわりに

吉田羊は同コメントにて「女心あるある」と表現していますが、これは男女問わず誰にでも当てはまりうることです。

MVでは小さな女の子が登場しますが、歌詞の内容的には10代後半~30代に当てはまりそうですね。

この曲を聴いて、このMVを観て、心の中で何か変化があったと思います。

オリジナルアルバム『I』では、小田和正がプロデュースした『あなたがくれたもの』や、ドラマの主題歌『believe believe』『いいわけ』など、他にも素晴らしい曲が収録されています。

ぜひ手に取って聴いてみてください。


最後までご覧いただきありがとうございました。

以上、「JUJU新曲『かわいそうだよね』 平井堅の書き下ろしの歌詞の感想と考察』でした。

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