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卵は一日一個まで? 卵の栄養素とコレステロールの関係について解説!

卵は一日一個まで」「卵にはコレステロールが多く、食べ過ぎると動脈硬化になる」と言われますが、本当でしょうか?

卵を食べても大丈夫な理由、食事のコレステロール量を気にする必要はない理由を、わかりやすく解説します!

どうして「卵は一日一個まで」と言われてきたの?

(特に卵黄)には多くのコレステロールが含まれています。

コレステロールは、細胞膜の維持や胆汁の産生を助けるなど、体内で重要なはたらきをしています。

一方、血中のコレステロール値が上がると動脈硬化のリスクが高まります。

卵とコレステロールの関係は誤解!

では、どうして「卵を食べすぎるとコレステロール値が上がって血管に良くない」と言われてきたのでしょうか。

理由として2つの説が挙げられます。


コレステロールが多いと動脈硬化になる?

1913年、ロシアの病理学者「ニコライ・アニチコワ」という人が、ウサギにコレステロールを与える実験を行いました。

すると、ウサギの大動脈にコレステロールが沈着し、動脈硬化がおこったのです。

その結果、ニコライ・アニチコワ氏は「動脈硬化の原因はコレステロールだ!」と発表したのです。

ですが、そもそもウサギは草食動物ですよね。

つまり、ウサギは動物性脂肪を体内で処理できないので、血中コレステロール値が急上昇し、動脈硬化になったのです。

一方、人間は基本的に雑食です。

健康な生体には恒常性を保つ機能(ホメオスタシス)があり、体内のコレステロールの量も一定の値に調整されます

もちろん、人間は動物性脂肪を摂取しても処理できるので、そのまま血中コレステロール値が急上昇したり動脈硬化につながったりすることはありません

食品中のコレステロールが多いと体に悪い?


1970年代、アメリカの栄養学者「マーク・ヘグステッド」という人が、食品の消費量と心臓疾患の関係を研究していました。

彼が開発した「ヘグステッド方程式」とは、食事にふくまれるコレステロールが増加すればするほど、血液中のコレステロール値も一定の割合で増加する、というものでした。

この考え方は支持され、各国でもこの「ヘグステッド方程式」は採用されてきました。

しかし、コレステロールの研究が進むうちに、「コレステロールを含む食品をとっても血中コレステロール値が上昇しない人もいる」ということが判明しました。

さらにコレステロールに関する研究が進み、以下のことがわかりました。

コレステロールは摂取制限する必要はない!

これまでの厚生労働省の「国民健康・栄養調査」や「日本人の食事摂取基準」によると、

日本人成人の一日平均コレステロール摂取量は約300mg、一日摂取量上限は約700mgでした。

しかし、2015年版の「日本人の食事摂取基準」では、コレステロールの摂取制限は無くなりました

人間の体内のコレステロールのうち、約7割は肝臓で合成されています。

食事から摂取するコレステロール量を制限しても、先ほど説明した「ホメオスタシス」により体内での合成量は増えて調整されるのです。

つまり、コレステロール量を気にして食事を制限する必要はないということです!

肝臓に病気のある人は注意

コレステロールは、多すぎても「動脈硬化」や「冠動脈疾患」、低すぎても「低コレステロール血症」などのリスクが高まります。

健康な場合、コレステロール量は肝臓によってコントロールされています。

もちろん、肝臓が何らかの病気などで弱っていると、コレステロール量を調整するはたらきも低下してしまいます。

肝臓に疾患がある方は、医師の指示にしたがって食生活を管理しましょう。

おわりに


やはり高コレステロールが心配な人もいらっしゃるでしょう。

卵には、動脈硬化になる悪玉コレステロールを減らす働きのあるオレイン酸が多く含まれています。

そして、卵白にふくまれる「シスチン」と卵黄にふくまれる「レシチン」も、コレステロールの上昇を抑える働きがあります。

よって、「卵を食べ過ぎて高コレステロールになる」心配はほとんどありません。

卵には、非常に多くの栄養素がふくまれています。

現在では、卵を一日に二個から三個を食べることが推奨されています。

もちろん、健康のためにはタマゴだけでなく野菜などの食事バランスに配慮し、適度な運動が必要ですよ!

最後までご覧いただきありがとうございました。

以上、卵は一日一個まで? 卵の栄養素とコレステロールの関係について解説!でした

今回、参考にした本はこちら。



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